市議団の動き−お知らせ

【16.03.26】新制度の教育長選任同意への反対討論

議会無視の姿勢や土曜授業で現れた教育現場や児童、生徒や保護者、さらに地域の人たちのことより国や県が進めることに忠実に従っていくことを優先するという姿勢は教育長としての資質を疑うものです

3月議会では、新制度に基づく新教育長の選任同意の議案が出されましたが、9対8の僅差で否決となりました。
以下は党議員団の反対討論です。
『日本共産党議員団を代表して、議案第38号亀山市教育委員会教育長の任命について反対の立場で討論します。
 この議案は地方教育行政法の改悪により、これまでの教育委員会制度を変え、これまで教育委員会を代表していた教育委員会委員長をなくし、自治体の幹部である教育長に教育委員長の役割も与え、まさに教育委員会のトップに据えるというもので、この制度を亀山市で初めて使い、現在の伊藤ふじ子教育長を新教育長にするため議会の同意を求めるものです。
 私たち議員団は、平成26年12月議会で伊藤ふじ子氏の再任同意の議案が提案された時に、次のような理由で反対しました。

土曜授業をめぐる進め方が余りにも乱暴なものだったということです

 「この4年間、伊藤ふじ子氏は教育長として仕事をしてきました。私たち議員団は、この4年間の活動ぶりをつぶさに見つめ評価した結果、今後4年間教育委員として再任することに同意できないという結論に達しました。
 理由は主に次の2点です。まず昨年9月議会で南小学校の敷地内に学童保育所の設置を求める保護者や地域の人たちの強い要望に対して、これまでの教育委員会の見解を無視して個人的意見でしかない「学校の敷地外が望ましい」と答弁をしたことです。この答弁に対して議会をはじめ、南小の保護者や地域の人たちから強く批判の声が上がったのは当然のことです。
 伊藤教育長や教育委員会は、その後の教育民生委員会でこの発言を訂正しましたが、こうした混乱を引き起こした責任は重大であり、教育長としての資質が問われる大問題です。
 もう一つの反対の理由は、土曜授業をめぐる進め方が余りにも乱暴なものだったということです。一般質問で質しましたが、今年度の土曜授業は、その「成果と課題を検証する研究年度」という位置づけで行われました。ところが議会に今年度の検証の結果の報告が全くされないまま、「平成27年度以降の基本方針」が示されました。土曜授業については、教職員の勤務体制の問題や、地域の団体の行事などの調整の問題など実施するためには十分に検討すべき課題がありました。こうした課題がどうだったのか、問題点は出なかったのかを検証した上で来年度以降の方針を決めるべきです。
 そうした検証が十分されず、議会への報告もないまま来年度以降の方針を決めるという今回のやり方は、あまりにも乱暴なやり方と言わざるを得ません。
 こうした議会無視の姿勢や土曜授業で現れた教育現場や児童、生徒や保護者、さらに地域の人たちのことより国や県が進めることに忠実に従っていくことを優先するという姿勢は教育長としての資質を疑うものです。」
 その後、1年余が経過しましたが、土曜授業についても全国学力テストの順位を上げるために三重県教育委員会が押しつけてきた「みえスタディチェック」というテストについても伊藤教育長は積極的に推進してきました。県教委と市教委は上下関係にある組織ではなく、市教委は独立した組織です。県教委の言いなりでは市教委を置く意味がありません。こうした姿勢は何ら変わっていません。
 以上の通り、児童、生徒や教職員、地域の人たちの立場から見て問題のあるこの議案には反対するものです。
 議員各位のご賛同を求め討論とします。』

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