活動日誌−服部こうき
【25.06.18】デジタル教育や教育DX化推進一辺倒の今の教育行政でいいのか
学力については、授業でICTを使う時間が長いほど学習到達度が下がっている。 長く使うと読解力や数学的リテラシー、自分の頭で考える力が低下すると言わざるを得ないと。
6月16日の中日新聞に「デジタル教育のひずみは?」と題して教育学者の児美川孝一郎さんへのインタビュー記事が掲載された。
読んで衝撃を受けた。
国も地方も熱心に進める教育のデジタル化だが、子どもの学びにいくつもの問題点が出てきているという。
学力については、授業でICTを使う時間が長いほど学習到達度が下がっている。
長く使うと読解力や数学的リテラシー、自分の頭で考える力が低下すると言わざるを得ないと。
計算や漢字を反復的に学ぶAI(人工知能)ドリルについては、何も考えずに解答の選択肢を押してみる、分からなくても正解が出せればよいという子どももいる。
ゲーム感覚。
鉛筆を握ってノートに書く経験が減り、ミミズがはうような筆圧の弱い文字しか書けない子どもが増えている。
手指を使ってしっかり書くことは、脳の発達や記憶の定着に関係すると考えられ、考える力が育たなくなると非常に深刻です。
子どもは休み時間もICTに熱中し、校庭で遊ぶことが減りました。 社会性やコミュニケーション能力の発達にも悪影響を与えかねません。
デジタル依存も大問題です。
子どもは休み時間もICTに熱中し、校庭で遊ぶことが減りました。
社会性やコミュニケーション能力の発達にも悪影響を与えかねません。
スウェーデンは日本より10年早く1人1台端末を進めましたが、学力や集中力の低下が著しく、デジタル教科書を「紙」に戻す法改正が行われました。
先進国では効果を冷静に点検する段階に入っていますが、日本だけが活用に突っ走っています。
なぜこんなことになったのか?
2016年に重要な動きがあり、ソサエティー5・0を財界が提唱し、安倍内閣が成長戦略に押し上げたのです。
それまで教育産業は学校内には原則的に入れず、予備校や塾、通信教育など学校外で利益を上げるのみでした。
ところが安倍政権により公教育の市場化・民営化への道が開かれたのです。
経済産業省がすぐに教育産業の担当部署を新設し、教育政策に強く関与するようになりました。
ICTは数年で買い替え需要が発生し、メーカーは潤います。
教育産業はデジタル教材や学習支援ソフトをどんどん売ることが可能になりました。
自治体や家庭の教育費負担は増す可能性が高いでしょう。
ここまで記事の紹介をしてきたが、以下は省略します。
デジタル教育や教育DX化は子どもの成長、発達にとって大きな懸念が生じます。
「教育の基本は人と人が人格的に接すること」、「子どもは教師の姿勢や生き方に感化され、成長します」−児美川さんのこの言葉はしっかりとかみしめるとともに、デジタル教育や教育DX化推進一辺倒の今の教育行政を根本から見直さなければならない。






