活動日誌−服部こうき

【25.04.22】亀山市が上下水道耐震化計画の策定  南海トラフ地震への対応としては不十分だ

対象施設とは、(1)急所施設−その施設が機能を失えばシステム全体が機能を失う重要施設と(2)重要施設に接続する管路−避難所等の重要施設接続する上下水道管路のこと

4月16日の産業建設委員会協議会では、「上下水道耐震化計画の策定について」が報告された。

国は昨年の能登半島地震を受けて災害時にも従前通り水の使用ができるようにするためには、水道と下水道の両方の機能を確保することが重要であり、避難所等の重要施設に接続する上下水道管路等の耐震化を計画的・重点的に進める必要があるとして昨年9月に全ての水道事業者及び下水道管理者に対して上下水道一体で耐震化を推進する「上下水道耐震化計画」(計画期間は原則5年程度)を策定するよう要請してきた。
これを受けて亀山市でも「上下水道耐震化計画」(令和7年度〜11年度)を策定した。

対象施設とは、(1)急所施設−その施設が機能を失えばシステム全体が機能を失う重要施設と(2)重要施設に接続する管路−避難所等の重要施設接続する上下水道管路のこと。

重要施設として亀山市役所、亀山市立医療センターなど17施設をあげ、このうち計画期間終了時の令和11年度末までの上下水道管路等の耐震性確保の目標施設数として4ヶ所(亀山市立医療センター、西野公園、亀山公園、西野公園体育館)をあげている。
裏を返せば重要施設でも関支所や亀山市消防本部など13ヶ所は上下水道管路等の耐震性確保は早くても令和12年度以降となるということ。

南海トラフ地震がいつ起きてもおかしくないという状況で、この程度の耐震化では不十分だろう。

また急所施設の耐震化は、取水施設は9ヶ所のうち1ヶ所のみ、導水施設(導水管)は耐震管路延長ゼロ(手が着かず)、浄水施設は9ヶ所のうち1ヶ所のみ、送水施設(送水管)は耐震管率が8%から11%へ、配水施設は12ヶ所のうち2ヶ所のみ、ポンプ所は9ヶ所のうち1ヶ所のみ等となっている。

質問で重要施設の耐震化とその施設までの急所施設の耐震化を合わせてやらないと効果が出ない(重要施設の耐震化がされてもそこまでの管路が耐震化されていなければ供給できない)がどうかと聞くと、当然、重要施設とそれに接続する急所施設はともに耐震化するとのことだった。

それにしても南海トラフ地震がいつ起きてもおかしくないという状況で、この程度の耐震化では不十分だろう。
ここは上下水道の予算だけではなく、一般会計からの予算の投入を考えるべきだ。

災害で被害が出てそれを復旧する予算が必要となることを考えれば、事前に被害を防止するため予算を投入することは市民に理解も得られるだろう。

追記:詳しくは市HPを見て。

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