活動日誌−服部こうき
【24.02.13】菰野町ではセンター方式で中学校給食を計画 「外部調理委託」はアレルギー対応食が提供できないと断念した
本町が想定するアレルギー対応食を提供できる給食会社は無く、食缶形式のデリバリー方式による全員喫食の実現は難易度が高いと判断
菰野町では、中学校給食の実施についてセンター方式が計画されている。
菰野町には、小学校5校(すべて自校直営方式)と中学校2校(亀山市と同じデリバリー方式)があり、中学校2校で全員喫食制の給食を実施することになり、小学校の自校直営方式を廃止し1ヶ所のセンターで実施する計画が進んでいる。
小学校の自校直営方式を廃止するというやり方は問題だが、町内に給食施設を建てて提供するというのは賛同できる。
この菰野町が作った「菰野町学校給食基本構想」がある。
その中で次のように書いている。
『「小中学校給食の在り方検討結果」では、中学校給食に関して、センター方式へ移行するまでの期間は、暫定的に食缶形式のデリバリー方式の導入を検討する必要があるとの方向性が示されましたが、本町近隣の給食会社に対して導入可能性のヒアリングを行ったところ、現状では既存の自社調理施設等を使用して全ての学校給食を食缶方式に対応し、かつ本町が想定するアレルギー対応食を提供できる給食会社は無く、食缶形式のデリバリー方式による全員喫食の実現は難易度が高いと判断されます。』
簡単に言えば亀山市教育委員会が進めている「外部調理委託」も検討したが、近隣の給食会社(四日市市や桑名市など)に対してヒアリングをしたが、アレルギー対応食を提供できる給食会社は無く断念したということだ。
ちなみに菰野町のデリバリー給食は、亀山市と同じ桑名市のオーケーズデリカに委託している。
各小学校や関給食センターで提供している学校給食と同じものを提供できる給食でなければならず、アレルギー対応や「調理後2時間以内」の喫食だけでなく、地産地消や国産であることなどを条件にして業者を考えれば、菰野町と同じように対応できる業者がないということになるはずだ。
また、給食センターを建設する場合の『立地条件』として『学校給食センターで調理した給食は、「学校給食衛生管理基準」に基づき、「調理後2時間以内」に児童・生徒が喫食を開始できるように配送する必要があります。
このため、建設用地については、町内の各小中学校の位置(各校までの距離)を考慮し、効率的に配送(配送時間を可能な限り短縮)できる場所を選定する必要があります。』と、「学校給食衛生管理基準」を守ることを重視している。
また『用地選定に関する主な条件・基準』として『配送時間』をあげ、『給食配送車両は3台程度を想定し、「調理後2時間以内」に喫食を開始(各校 へは検食時間を考慮して、喫食開始 30 分以上前に到着)できるように配送 できるか』をあげている。
つまり菰野町教育委員会は、亀山市教育委員会が進めている「外部調理委託」も検討したが、アレルギー対応食を提供でき、「調理後2時間以内」に喫食を開始できる給食会社が近隣にはなかったとしている。
亀山市教育委員会は、「外部調理委託」を受けられる業者はあるというが、問題はどんな条件で委託を考えているかだ。
各小学校や関給食センターで提供している学校給食と同じものを提供できる給食でなければならず、アレルギー対応や「調理後2時間以内」の喫食だけでなく、地産地消や国産であることなどを条件にして業者を考えれば、菰野町と同じように対応できる業者がないということになるはずだ。
3月議会では、この点を明らかにしなければならない。