活動日誌−服部こうき
【23.05.20】リニア 県内の概略ルートや県内駅(亀山駅)の位置は、2024(令和6)年度以降
JR東海の宇野護副社長は11日、リニア中央新幹線工事に伴う名古屋―大阪の環境影響評価(アセスメント)に関し「本年度やることは考えていない」と明らかにした
「リニア、名古屋以西アセス見送り JR東海、静岡の工事認められず」(4月11日共同通信が配信)という記事は以前に紹介したが、以下のような内容だ。
『JR東海の宇野護副社長は11日、リニア中央新幹線工事に伴う名古屋―大阪の環境影響評価(アセスメント)に関し「本年度やることは考えていない」と明らかにした。
リニア静岡工区の環境保全に関する国の有識者会議終了後、東京都内で記者団に述べた。
政府は2023年中のアセス開始に向け、JR東海を支援する方針を示していた。
アセス見送りは、静岡県が静岡工区での工事を認めていないため。
宇野氏は「静岡工区の見通しがはっきりした段階で考えていく話だ」と強調した。
県はトンネル掘削による水資源への影響を懸念し、工事への反対姿勢を崩していない。』
つまり今年度(令和5年度)に名古屋−大阪間の環境影響評価(アセスメント)は行われないということだ。
環境配慮書を公表し、その中で3km幅の概略のルートと直径5km円の概略の駅位置をお示ししました
そうなると三重県内の概略ルートや県駅の位置はいつ決まるのかが問題となる。
JR東海のHPによると、「平成24年(5月〜9月)、平成25年(5月〜7月)の説明会における主なご質問」として「Q:ルート・駅の位置はいつ公表するのですか。」というのがあり、次のように答えている。
『当社は平成23年6月と8月に中央新幹線(東京都・名古屋市間)計画段階環境配慮書を公表し、その中で3km幅の概略のルートと直径5km円の概略の駅位置をお示ししました。
具体的なルート及び駅位置は、超電導リニアの技術的な特性、地形、地質等の制約条件など、鉄道計画の技術的観点からの検討結果も加味したうえで、平成25年秋以降に予定している環境影響評価準備書の公告の段階で公表することとなります。』
つまり、「計画段階環境配慮書を公表し、その中で3km幅の概略のルートと直径5km円の概略の駅位置」を示すということだ。
結局、県内の概略ルートや県内駅(亀山駅)の位置は、2024(令和6年度)以降
この二つを合わせると、名古屋−大阪間の環境影響評価(アセスメント)が行われないと「概略のルートと概略の駅位置」は示されないということになる。
結局、県内の概略ルートや県内駅(亀山駅)の位置は、2024(令和6)年度以降で、環境影響評価(アセスメント)が行われ、その中の配慮書が示された時点で明らかになるということだ。
政府、県、市の「今年度に環境影響評価(アセスメント)をスタートさせ、配慮書の中で県内の概略ルートや県内駅(亀山駅)の位置」を公表するという思惑は大きく狂ってきている。