活動日誌−服部こうき

【23.01.15】市財政当局が「全国・県平均、類似団体平均値を上回っており、施設の老朽化が懸念されます」と分析せざるを得ない状況 「財政状況資料集」を読む

「自治体財政を診断する」という本を読み進めている

今、「自治体財政を診断する」という本を読み進めている。

この本は、市の財政を家計に置き換えて解説した「市民と議員のための自治体財政」という誰にでもわかりやすい本の続編に当たる。
「市民と議員のための自治体財政」では「決算カード」を使って解説されたが、今回は新たに「財政状況資料集」という財政が毎年作成している資料を基に、「決算カード」にはない視点で財政を見ようとしている。

本に合わせて令和元年度の亀山市の「財政状況資料集」をネットで手に入れ、それを見ながら本を読み進めている。

類似団体(人口や産業構造などがよく似た自治体ということ)の平均が60.6%であるのに対して亀山市は67.8%となっており、かなり老朽化が進んでいる。

「財政状況資料集」でまず目にとまったのが、有形固定資産減価償却率だ。
有形固定資産減価償却率とは、自治体のインフラや公共施設などの有形固定資産の老朽化の度合いを表す指標。
この有形固定資産減価償却率が高くなるほど、老朽化が進んでいることを意味する。
グラフの通り、類似団体(人口や産業構造などがよく似た自治体ということ)の平均が60.6%であるのに対して亀山市は67.8%となっており、かなり老朽化が進んでいる。

市財政当局も「全国・県平均、類似団体平均値を上回っており、施設の老朽化が懸念されます」と分析せざるを得ない状況。

さらにこの状況を詳しく見るために「財政状況資料集」には、「施設類型別ストック情報分析表」がある。
この分析表は、道路、公営住宅、学校施設、認定子ども園・幼稚園・保育所などというように、公共施設を類型別に分けて有形固定資産減価償却率を表している。

市財政当局は、「学校施設以外は全国・県平均、類似団体平均値を上回っており、本市の施設は老朽化が進んでいることが懸念されます。」と指摘

「施設類型別ストック情報分析表」について市財政当局が「学校施設以外は全国・県平均、類似団体平均値を上回っており、本市の施設は老朽化が進んでいることが懸念されます。」と指摘しているように、学校施設と消防施設以外はすべて全国・県平均、類似団体平均値を上回っている。
深刻な事態だ。

ここ数年間、亀山駅前再開発(総事業費が80億円超え)に予算を集中し、公共施設の更新を放置してきたことがこうした老朽化を進めた背景にあると言える。
今後もリニア亀山駅前整備や新庁舎建設(これ自体は必要だが、他の公共施設より優先すべきかどうか)に予算を集中させることになれば、さらに老朽化を放置することになる。

櫻井市長がこうした財政状況をどう分析し、来年度以降の予算を組むのか注視したい。

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