活動日誌−服部こうき

【22.12.11】最低制限価格制度が運用されたのに、落札額が予定価格の6割という低入札が行われた 「小野白木線道路改良工事」(コストコの進入路に右折レーンを設置する工事)

令和 4 年 4 月 1 日以降に入札公告又は指名通知をする「土木一式工事」のうち、予定価格(税込)が 130 万円以上の一般競争入札及び指名競争入札に付する工事

9日の一般質問で入札問題(最低制限価格制度)が取り上げられた。
振り返れば、今年の3月議会の資料で「最低制限価格制度の運用について」という資料が出された。
少し抜粋する。

『市では、低価格受注(ダンピング受注)による公共工事の品質低下や建設業者等の労働条件の悪化を未然に防止するため、市が発注する建設工事について、次のとおり最低制限価格制度の運用を行います。
1 対象工事
建設業許可における「土木一式工事」のうち、予定価格(税込)が 130 万円以上の一般競争入札及び指名競争入札に付する工事
2 運用開始日
令和 4 年 4 月 1 日以降に入札公告又は指名通知をする対象工事から適用します。
3 最低制限価格の算出方法等
(1)算出式(※三重県独自モデルを採用) 「直接工事費×0.97+共通仮設費×0.97+現場管理費×0.9+一般管理費等×0.65」
(2)設定範囲 7/10 以上(上限値なし)
5 落札者又は落札候補者の決定
予定価格以下の価格で最低制限価格以上の価格をもって入札した者のうち、最低の価格をもって入札した者を落札者とします。』

3月17日のブログ「亀山市がやっと最低制限価格を運用する  長い間求めてきたことだ。」で書いている

この時のことを3月17日のブログ「亀山市がやっと最低制限価格を運用する  長い間求めてきたことだ。」で書いている。

『この最低制限価格がないことは、亀山駅前再開発事業で問題になった。
2018年7月2日のブログに、「図書館の基本計画も新庁舎の基本構想策定支援も低入札価格で東畑建築事務所が落札」という以下の記事がある。
『図書館の基本計画策定では、5者を指名し4者が入札した。
予定価格(事後公表)は、509万1千円で、東畑は123万円(予定価格の24.16%)という低入札価格で落札した。
予定価格の24%で落札などということは通常ではあり得ない。』

また2018年8月8日のブログでは、「8月1日の総務委員会協議会 最低制限価格なしの入札制度が問題に」という以下の記事がある。

『庁舎建設基本構想の策定支援を委託する業者の選定で指名競争入札が行われ、予定価格(事後に公表)157万円に対して東畑建築事務所が100万円(予定価格の63、69%)で落札した。』

この入札で最低制限価格が設定されていれば、予定価格の10分の7以上(この場合は44,048,900円以上)ということなので38,000,000円での落札は起こり得なかった

ようやく適用されるようになった最低制限価格だが、今年9月27日に行われた「小野白木線道路改良工事」(コストコの進入路に右折レーンを設置する工事)の入札で、落札額が予定価格の6割という低入札が行われた。
担当に問い合わせると4月から実施の最低制限価格制度の運用は「土木一式工事」だけで、今回の道路改良工事は対象外だったとのこと。

何ということだ。

折角、制度の運用を始めながら対象を少しずつ広げていくという方針だったため、今回の事態が起きた。
この入札で最低制限価格が設定されていれば、予定価格の10分の7以上(この場合は44,048,900円以上)ということなので38,000,000円での落札は起こり得なかった。

工事は価格により品質が変わってくる。
最低制限価格制度の運用を「低価格受注(ダンピング受注)による公共工事の品質低下や建設業者等の労働条件の悪化を未然に防止するため」としているが、果たしてこれほどの低入札価格で工事の品質が保たれるのだろうか。

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