活動日誌−服部こうき
【22.09.21】今日の予算決算委員会 亀山駅前再開発事業は成功したとはとても言えない状況
JR亀山駅の乗降客数 1966(昭和41)年がピーク時で12,000人もいたのが、事業前や現在では4,000人台にまで減少している
今日の予算決算委員会では、JR亀山駅前再開発事業を取り上げた。
まず昨年度決算だが、予算現額が22億8,547万円なのに、支出済額が11億6,836万円にとどまり、執行率は何と51%でしかない。
市はその理由を色々と答弁したが、結局は国が予算を付けてくると年度内に使え切れなくても予算化し、結局は残りを繰り越して翌年度に使うということが常態化しているからだ。
始めから翌年度に繰り越すことを前提にした予算の組み方をしているため、これほど低い執行率になる。
次に、再開発事業は10月21日に建物の引き渡しが予定され、おおよそ完成に近づいてきた。
そこでこれまでを振り返ってみた。
再開発が成功するかどうかは駅利用者の数が大きく左右する。
そこでピーク時と事業の前と現在のJR亀山駅の乗降客数を聞いた。
1966(昭和41)年がピーク時で12,000人もいたのが、事業前や現在では4,000人台にまで減少している。
これでは再開発事業をやっても賑わいは生まれない。
結局は国と市による「地上げ」が再開発事業の本質であり、この地域のコミュニティを壊してしまった。
また事業の前には新図書館やマンションのある地域(2ブロック)には、11世帯が住んでいたが、事業後には4世帯にまで減るという。
零細な権利者は、マンションの床をもらうことも出来ず、他の地域に出て行く「自由」だけ与えられる。
結局は国と市による「地上げ」が再開発事業の本質であり、この地域のコミュニティを壊してしまった。
さらに再開発事業が進んでも商業施設には入居者が決まらず、このままでは空き店舗のままオープンを迎えそうだ。
新しくなった市道の東側(3ブロック)は、店舗がたった1つ(地域の人は「ポツンと一軒家」と呼ぶ)であとは駐車場という姿だ。
こうしてみるとこの再開発事業が成功したとはとても言えない状況だ。
これが現在の私なりのこの事業の総括だ。