活動日誌−服部こうき

【21.04.11】SDGs推進とリニア新幹線計画推進は両立しない 「日本のSDGs」を読む

「SDGs推進本部を設立し普及の旗振り役をしている政府は、SDGsのコンセプトと真逆の政策を行うことがある。」と指摘

「SDGs推進とリニア新幹線計画推進は両立しない」という思いの中で出会ったのが「日本のSDGs」、「それってほんとにサステナブル(持続可能なという意味)?」(高橋真樹著−大月書店)という本。
「モヤモヤする、日本のSDGs」という書き出しで始まるが、著者いわく「日本のSDGsをめぐる状況への違和感がある。」という。

例えば、「SDGs推進本部を設立し普及の旗振り役をしている政府は、SDGsのコンセプトと真逆の政策を行うことがある。」と指摘している。
現政権は、貧困問題でもジェンダー平等でもその解決とは真逆なことをやっているのは誰の目にも明らか。
「あるいは、SDGsのロゴマークを大々的に掲げて社会貢献をPRしている企業が不祥事を起こし問題になったりしている。」と。
だから「SDGsはまやかしだ」と言っているのではない。
「SDGsを適切に扱えば、社会課題の解決に役立つ。」と指摘しているが私も同感だ。
ただ著者は、政府や企業がSDGsを利用して「いいことをしているアピール」していることに疑問を投げかけているのだと思う。

この本では、「SDGsではすべてのゴールやターゲットを、トレードオフ(何かを得るために何かを失うこと)のない形で達成することを求めている。」と書き、「ある課題の解決のために別の価値を犠牲にする方法はとらないということだ。」と指摘

その一つの例がリニア新幹線計画だ。
9日のブログでも書いたように、SDGsの『17の目標の一つである「15陸の豊かさを守ろう」において、具体的目標として「陸上生態系の保護・回復(中略)生物多様性損失の阻止を図る」』という目標とリニア工事による南アルプスの自然破壊は並び立たない。

この本では、「SDGsではすべてのゴールやターゲットを、トレードオフ(何かを得るために何かを失うこと)のない形で達成することを求めている。」と書き、「ある課題の解決のために別の価値を犠牲にする方法はとらないということだ。」と指摘している。
つまり、リニア計画がもし何かの課題解決になっても自然を犠牲にすることは許されないという意味だろう(ただし、リニアが何らかの課題解決になるとは思えないが・・・)。
やはり、「SDGs推進とリニア新幹線計画推進は両立しない」。

櫻井市長はじめSDGs推進を標榜する人たちは、このことをよく理解して欲しいものだ。

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