活動日誌−服部こうき
【20.09.23】「4年間、検討せず」の答弁に「怠慢だ」の批判 関文化交流センターの空調機修繕の財源
合併時に合併特例債でつくった基金には、「市民まちづくり基金」と「関宿にぎわいづくり基金」があるが、今ではソフト事業にもハード事業にも使えることを国が認めている。
今日の本会議と予算決算委員会の報告を。
10時から本会議が開かれ、関文化交流センターの空調機修繕のための補正予算が提案された。
二人の議員が質疑をしたが、市の答弁に唖然とした。
財政調整基金以外の財源は考えなかったのかという問いに、市は「市民まちづくり基金があるが、基金の活用方針でその目的が定められ、ソフト事業に活用するとなっているので、財政調整基金を使った」というもの。
この答弁は、空調機修繕のようなハード事業にもこの基金が使えることを伏せて、あたかもソフト事業にしか使えないといわんばかりのものだ。
合併時に合併特例債でつくった基金には、「市民まちづくり基金」と「関宿にぎわいづくり基金」があるが、今ではソフト事業にもハード事業にも使えることを国が認めている。
私は本会議では質疑はしなかったが、午後1時から開かれた予算決算委員会でこの点を質した。
市はあっさりと4年間、検討してこなかったことを認めた。
まず、国がハード事業にもこの基金が使えることを認めていることを確認した。
市は答弁で「市民まちづくり基金は、基金活用指針でソフト事業しか対象にしておらず、今回のようなハード事業には使えない」と。
そこで4年前の3月議会での答弁(今朝、ブログで紹介)を取り上げ、市民まちづくり基金について当時の市民文化部長が「(ハード事業にも)市民まちづくり基金が幅広く活用できるよう、市民まちづくり基金活用方針の見直しも含め検討」すると答弁していると指摘し、この4年間どんな検討をしていたのか質した。
市はあっさりと4年間、検討してこなかったことを認めた。
私はこれは明らかに怠慢だと批判し、早期に市民まちづくり基金をハード事業にも使えるよう見直しを行い、財源を財政調整基金から市民まちづくり基金に組み替えるよう求めた。
市は指針の見直し時に検討すると答弁。
質疑を聞いていた議員から「明らかに市の怠慢だ」の声が出たのは当然のことだ。
決算を審議した9月議会で財政調整基金が年々減少し、予算が組めなくなる事態も予想される中で、
財政調整基金以外の基金を財源として活用できるものは活用することが大事だ。
4年前の「検討する」という答弁を真摯に実行していれば、今回の財源に市民まちづくり基金(令和元年度末で約8億5千万円の残高)が活用でき、財政調整基金を7千万円も減らすことはなかった。
質疑を聞いていた議員から「明らかに市の怠慢だ」の声が出たのは当然のことだ。