活動日誌−服部こうき

【19.12.06】駅前のプロポーザル 99.9%の提案が「意欲」があり、「協力姿勢」が明確と言えるのか

仕事を取るためには他の業者より安い金額を入れなければならない。

本当に寒くなってきた。
国会は閉会に近づき様々な動きがあるが、就任直後に辞任した二人の大臣は「説明責任を果たす」と言いながら国会に出ずに逃げ回っている。
この人たちを任命した安倍さんは、国会に出席こそしているが、次々に出てくる自身に関わる疑惑についてやはり「説明責任を果た」さず、ただただ逃げ回っている。
アフガンで銃撃され亡くなった中村医師とは対照的な生き様だ。

さて駅前のプロポーザルだが、10日(午後3時45分頃から)の一般質問で取り上げる。
最大の問題はなぜ後から100点を追加する必要があったのかだ。
このことについては、これまで様々に書いてきたが、さらにもう一つ指摘したい。

競争入札では一般的に予定価格に限りなく近い価格で、その額を上回らない額が業者にとって一番利益が大きい。
しかし競争があるのでそうもいかず、仕事を取るためには他の業者より安い金額を入れなければならない。

この額の提案は、競争を前提に考えれば仕事を取りに来た価格とは到底思えない

今回のプロポーザルの「工事費等の提案」(施設建築物工事−図書館とマンションの建設)の項目では、満点が70点となっている。
この項目で最終的に優先交渉権者となった鴻池組は、組合が示した参考概算価格(いわば予定価格)の99.9%で工事見積額を提案している。
参考概算価格が30億3,300万円で、工事見積額は30億3千万円。
その差はわずか300万円しかない。

この額の提案は、競争を前提に考えれば仕事を取りに来た価格とは到底思えない。
以前にも書いたが、この項目だけは自分で評価点が計算でき、鴻池組の提案は70点満点中0.5点しか取れない提案となる。
もっと安い価格を提案する業者にこの得点の配分の大きな項目で差をつけられることになる。
事実、この項目だけでTSUCHIYA(70点満点)と69.5点もの大差がついた。

参考概算価格の99.9%の提案をした業者は、仕事を取ろうとする「十分な意欲が感じられ」ないし、できるだけコストダウンを図りたい組合に対して「市街地再開発事業を理解し、組合施行に対する協力姿勢が明確である」とは言い難い。

こうした提案を評価するのが後で追加した「プレゼンテーションにおける評価」だ。
その評価指標には、次の項目がある。
「本事業への取り組みについて、十分な意欲が感じられるか」、「市街地再開発事業を理解し、組合施行に対する協力姿勢が明確であるか」、「技術提案内容に対する具体性や確実性があるか」、「工事費の内訳について信憑性があるか」、「質問に対する応答が的確であるか」の5つだ。

参考概算価格の99.9%の提案をした業者は、仕事を取ろうとする「十分な意欲が感じられ」ないし、できるだけコストダウンを図りたい組合に対して「市街地再開発事業を理解し、組合施行に対する協力姿勢が明確である」とは言い難い。

つまり5つのうち、少なくとも2つの項目の評点は低くなるはずだ。
公表されていないので明らかではないが、鴻池組がこの項目で何点を取ったのかがわかるとまた新たなことがわかるだろう。
以前のブログで計算上、鴻池組は90点以上取ったのではないかと書いたが、この提案で果たしてそんな高得点になるのだろうか。

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