活動日誌−服部こうき

【19.03.23】予算決算委員会でリニア基金積立の効果を質す 根拠がないのに結論は断定はあり得ない

根拠を示せないのに、結論で「人口が増える」と断定するのは無理がある

19日の予算決算委員会では、リニア基金への5千万円の積み増しも取り上げた。
以下は質疑の骨子。
『昨年9月議会で「リニア亀山中間駅設置により予想される影響・効果」の概要版をもとに質した。
事業のための予算を計上する以上、その事業の効果が明確でなければならないという立場からこの概要版に沿って再びお聞きする。

・概要版には、「人口の拡大の可能性」として「リニア亀山ができれば駅利用者が増加して、交流人口が増える」と書かれているが、駅利用者がどれぐらい増えると見込んでいるのかと質したところ、「具体的に利用者はわからない」という答弁だった。
・私は利用者の予測もできていないのに、「なぜ、駅利用者が増加すると言えるのか、おかしい」と質した。
(1)そこで、「リニア市民会議会報」が今月家庭に配布され、そこには同じことが書かれているが、今でも駅利用者がどれぐらい増えると見込んでいるのかわからないのか。』

市の答弁では、相変わらず想定の数字は示されなかった。
根拠を示せないのに、結論で「人口が増える」と断定するのは無理がある。

在来線はそのほとんどが各駅停車の普通列車であり、リニアからの乗り換え客が利用するとは考えにくい

次の質疑。
『・この概要版には、「リニアの駅は発着にとどまらず、乗り換え等にも利用されることが考えられるため、リニア及び在来線の駅利用者が見込まれる」とある。
・リニアも在来線も1時間に1本の列車運行でしかない。
特に在来線はそのほとんどが各駅停車の普通列車であり、リニアからの乗り換え客が利用するとは考えにくい。
(2)そこでこの概要版では、何を根拠に「乗り換え等にも利用される」と書いているのか、その根拠を聞きたい。』

これについても乗り換えについての具体的な答弁はなし。
これも根拠もなく、「乗り換え等にも利用される」と断定しておりおかしい。

市はリニア駅のほか市庁舎も中心市街地以外のところに建設する可能性があり、中心市街地で多額の予算で亀山駅の再開発を進めながら、将来的にはそれと逆行するリニア駅や市庁舎を中心市街地以外で計画するというのはあまりにも無計画で無責任

最後の質疑。
『・概要版では、「リニア効果を最大限生かすために」ということで、「リニア駅周辺への新たな都市機能の集積と駅の一体化」と書いている。
リニアは線路の上を走る鉄道ではなく、地上から浮くため飛行機のような乗り物であるため、在来線の線路を利用して駅に乗り入れることはない。
・また直線でしか走れないため新しく駅を設置する場合、長い直線上でなければならず、市内で地上でこうした駅を設置できるところは、中心市街地からはずれたいわゆる郊外でなければならない。

・現在亀山市は、都市マスタープランで立地適正化計画に基づき、中心市街地の活性化をめざし、亀山駅周辺整備事業に多額の予算を投入し、再開発事業を行い居住誘導や都市機能の誘導を図っている。
・そこに中心市街地からはずれた郊外に駅が設置されれば、そこに「新たな都市機能の集積」を図るとしている。都市マスタープランとは相反する方向だ。
(3)都市マスタープランや立地適正化計画とこのリニア駅設置がどう整合するのか、お聞きしたい。』

これも駅ができれば計画を見直しするという答弁で、整合性については答弁はない。
市はリニア駅のほか市庁舎も中心市街地以外のところに建設する可能性があり、中心市街地で多額の予算で亀山駅の再開発を進めながら、将来的にはそれと逆行するリニア駅や市庁舎を中心市街地以外で計画するというのはあまりにも無計画であり無責任だと指摘した。

追記:予算決算委員会の録画配信は27日(水)から市議会HPで見られます。

▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る

亀山市議会映像インターネット配信 服部こうきのページへ 福沢みゆきのページへ

福沢みゆきフェイスブックページへ

福沢みゆきインスタグラムページへ

福沢みゆき友達申請

RSSフィード(更新情報)