活動日誌−服部こうき

【18.11.21】亀山駅周辺整備事業は結局、図書館を移転させ52戸のマンションを建てるだけのものに

この計画のために60億円ともいわれる事業費をかけて地域の人たちのコミュニティを壊し、住み続けられない人たちを地区外に追い出す−これがこの事業の姿だ

今日は亀山駅周辺整備事業特別委員会が開かれた。
新しい任期になり、メンバーも少し替わって最初の委員会審議だった。

この亀山駅周辺整備事業は、振り返ってみると当初、駅前に欲しいものとして医療モールやコンビニ、飲食店の他、アンテナショップや市民交流施設など様々「夢」が描かれ、それに期待した市民もいた。
ところが今日、口頭でだが明らかになった基本設計では、駅前の正面に4階建ての再開発ビルが建ち、そこに図書館が移転してくる(多少の飲食スペースはあるようだが・・・)のと、その後ろに14階建ての52戸ものマンションが建つ計画だ。
結局、採算が合わないものを除外していけば図書館とマンション(住宅事業者が保留床はすべて買い取るという)だけになったということだ。

この計画のために60億円ともいわれる事業費をかけて地域の人たちのコミュニティを壊し、住み続けられない人たちを地区外に追い出す−これがこの事業の姿だ。

総事業費も当初の46億円から60億円に増えた

この基本設計を事業の概要が初めて明らかになった平成29年3月時点での計画案と比べると全く別物になったのが良くわかる。
同時に(組合設立の)準備会が行ったプロポーザルの案と比べても全く別物だ。

例えば、図書館が移転してくる再開発ビルは当初、5階建てだったのが2階建てに変更され、そして今度は4階建てという。
駐車場も当初、立体駐車場で120台だったのが、地下90台と地上30台の120台に変更され、そして地下(図書館用)に50台と地上(マンション用)に1戸に1台はつくる(52台か)ので計102台(予定)となった。

マンションに至っては、当初から権利床(地権者が住む)10戸と保留床(売りに出す)10戸の20戸だったのが、権利床10戸と保留床42戸の計52戸に大幅に増えた。
総事業費も当初の46億円から60億円に増えた。

議会や市民に事業の内容を説明し理解を求めることが先で組合設立を急ぐのはおかしい

「駅前ににぎわいを」ということで始まったのだが、採算性を厳しく指摘されたため、確実に保留床を買ってくれるものしか事業にしなかったため、結局は駅前に求めるものというより採算を優先し図書館とマンションだけの事業になったのだ。

今までの特別委員会の議論で採算性については、基本設計ができないとわからないと市は言い続けてきたが、今日の時点でも基本設計は口頭で一部しか議会に示されていない。
そんな状況なのに、今後のスケジュールを見ると来年1月には再開発組合が設立されるという。

60億円のうちの40億円は国と市が負担し、組合が負担する分のうち、図書館の床は市が13億円で購入すること(事業の大半が公費)を考えれば、議会にも市民にもきちんと説明をし理解を求めなければならないはずだ。

ところが事業を実施する再開発組合を1月にも設立するという。
こんなおかしなことはない。
一体、いつ議会や市民に説明し理解を求めるのか。
議会や市民に事業の内容を説明し理解を求めることが先で組合設立を急ぐのはおかしい。

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