活動日誌−服部こうき

【18.11.16】福泉寺の不正入札問題 過去のJR亀山駅のエレベーターの設置が思い出される

津地検は15日、加重収賄の罪で同市の元文化振興局長、嶋村明彦容疑者(57)を起訴した。

昨日と今日の新聞各紙で次のような報道がされた。
『三重県亀山市指定の文化財修理工事を巡る贈収賄事件で、津地検は15日、加重収賄の罪で同市の元文化振興局長、嶋村明彦容疑者(57)を起訴した。
津区検は同日、贈賄罪で宮大工の男性(64)を略式起訴。
津簡裁が罰金50万円の略式命令を出し、宮大工は即日納付した。

起訴状などによると、嶋村被告は市が請け負っていた「松風山福泉寺」楼門修理の入札を指揮監督。
2017年6月29日に開札に立ち会い、滋賀県の工務店が落札した場合に下請け工事を受注する予定だった宮大工に他社の最低入札金額を教えた上、7月11日に寺付近の路上で現金20万円を受け取ったとしている。

亀山市は15日、嶋村被告を生活文化部次長から総合政策部付参事に異動させ、休職処分とした。〔共同〕』

総事業費3億5千万円(予定)ほどの事業ですが、この事業はJR東海の事業として行われ、事業費のうち3分の1ほどが国の補助金(国からJR東海に直接補助される)となりますので市の負担(JR東海への補助金)は3分の2ほどです

今回の事件は、民間が所有する建物であるのに補助金が出ているという理由で市職員が入札の開札に立ち会い不正をしたという容疑だ。

この事件を聞いて思いだしたのが、JR亀山駅のエレベーターの設置だ。
正確なことを書くために当時の市議団HPのブログ(2009年11月19日付「JR亀山駅にエレベーターを設置へ 委員会の管内視察で見てきました」)を紹介する。
『総事業費3億5千万円(予定)ほどの事業ですが、この事業はJR東海の事業として行われ、事業費のうち3分の1ほどが国の補助金(国からJR東海に直接補助される)となりますので市の負担(JR東海への補助金)は3分の2ほどです。
ただ、本来は事業者であるJR東海も負担すべきものですが、乗降客数が少ないことを理由にやろうとしませんので、市がJR東海の負担分を肩代わりすることで話がついたという経緯があります。
こうした費用負担については問題がありますが、高齢者や障害者にとって切実な要望であり、実現させることを優先したわけです。
1基だけは今年度中(来年3月末)に完成する予定ですから楽しみにしたいと思います。』

補助金が工事費に含まれる場合の入札のやり方については市に定まったものがない

今回の事件と比較すると、民間の所有であること、民間が施工主であること、国や市の補助金が工事費に含まれていることは共通する。

しかし、大きく違うのはJR東海の場合は入札は行われず、自らの関連会社が工事を請け負ったことだ。
入札が行われないのだから市の立ち会いもない。
金額もJR東海は1円も出さないため、高い工事でも構わないことになる。

今朝の朝日新聞が指摘したが、こうした補助金が工事費に含まれる場合の入札のやり方については市に定まったものがないという事だ。
このところ、入札制度で次々と問題が明らかになるが、しっかりとした見直しが必要だ。

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