活動日誌−服部こうき

【18.05.28】「図書館体験のない人」が考える図書館ではだめ 大いに学ばせてもらった

土曜日に「より良い図書館をめざす会」が主催し、多気町立勢和図書館の林千智さんを迎えての講演会があり聴きに行った

「図書館体験のない人」−この言葉が印象に残った。
土曜日に「より良い図書館をめざす会」が主催し、多気町立勢和図書館の林千智さんを迎えての講演会があり聴きに行った。

林さんは、図書館司書で素晴らしい実践をしてきた人だ。
講演の前に初めて亀山市立図書館を訪れた林さんは「素晴らしい環境の図書館」という印象を語った。

まず公立図書館の役割は、民主主義の砦だと語り、平和憲法を支える国民主権としての「学習権」、「社会的生存権」、「知る権利」、「参政権」を保障するために存在する機関だと指摘。
つまりは判断材料を揃えるという役割があるという。

最初に書いた「図書館体験のない人」とは、私達の世代のように高校生ぐらいまでは図書館に行っても今の司書の人たちのような人がおらず、ただの貸本を管理しているだけという環境で育った人のこと。

地域に出掛け読み聞かせなどの活動を通して子ども達の言葉を育て、紡(つむ)ぐ活動や図書館の本を通じて暮らしを豊かにするために、地域をつなぐ活動を図書館で利用者を待つのではなく、自ら地域に出掛け子どもも大人も本や図書館とつなげていく活動が一番大事

そういう環境で育った人が考える図書館像は、どうしても利用者が便利な図書館という狭い視野からしか考えない。
勢い「入りやすい」とか「飲食ができるように」とか「きれいな」という飲食店と同じようなお客さん(利用者)が満足するという視点で考えがちだ。

それも大事なことだが林さんが実践してきたように、地域に出掛け読み聞かせなどの活動を通して子ども達の言葉を育て、紡(つむ)ぐ活動や図書館の本を通じて暮らしを豊かにするために、地域をつなぐ活動を図書館で利用者を待つのではなく、自ら地域に出掛け子どもも大人も本や図書館とつなげていく活動が一番大事なことだ。

そのための図書館はどうあるべきかを考える−まずはこうした地域に出掛け、地域とつながる活動は直営でなければできないこと、また専門性の高い図書館司書がきちんと配置されていることなどだ。
図書館を起点に地域に出掛け、読書の持つ意味を知らせ図書館の利用者を増やしていく−そのことで国民の知る権利を保障するという図書館本来の姿を追求することが大事だということを学ばせてもらった。

この講演会で「図書館体験のない人」世代は、自分のこれまでの体験や考え方で図書館を考えるのではなく、こうした実践をしている人たちに学びながら考え直すことの大事さを学んだ。

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