活動日誌−服部こうき

【18.04.24】亀山市議会の議員研修会で都市計画について学ぶ 三重短大の出前講座として

今期の産業建設委員会の調査・研究のテーマが「都市計画について」であり、議員全体として共通認識を持つことを目的にそもそも論であるが、研修会を持った

昨日は議会主催の議員研修会。
テーマは「都市計画とまちづくり」だ。
今期の産業建設委員会の調査・研究のテーマが「都市計画について」であり、議員全体として共通認識を持つことを目的にそもそも論であるが、研修会を持った。

講師は三重短期大学で都市計画を教えてみえる小野寺一成准教授だ。
先生は話に入る前に学校の説明をされた。
三重短大は全国でも数少ない「市立」の短期大学であり、先生が教えてみえる生活科学科居住環境コースでは、2年間に必要な単位を履修すれば2級の建築士の受験資格ができ、卒業後3年の実務経験を積めば1級建築士の受験資格もできるという。

この大学がいかに貴重な存在であるかがよくわかった。

亀山市は、都市計画区域は設定されており土地利用計画(用途地域の指定)はあるが、「市街化区域」と「市街化調整区域」の区分(線引きと呼ぶ)はされていない「非線引き」であり、用途地域の指定がされていない地域では建築基準法に合致すれば、どんなものでも建てられる

都市計画というと「線引き」とか「白地」とか「市街化区域」(積極的に市街化を進める地域)と「市街化調整区域」(市街化を抑制する地域)の違いなど言葉が難しい。

講演内容では、都市計画とは土地の利用の仕方を決める「土地利用規制」と道路や公園などの都市施設を整備する「都市施設」、そして市街地再開発事業や土地区画整理事業のような「市街地開発事業」の3つから成り立っているという説明がされた。

亀山市は、都市計画区域は設定されており土地利用計画(用途地域の指定)はあるが、「市街化区域」と「市街化調整区域」の区分(線引きと呼ぶ)はされていない「非線引き」であり、用途地域の指定がされていない地域では建築基準法に合致すれば、どんなものでも建てられる。
これが「白地」と呼ばれる地域だ。
この点が亀山市で無秩序な開発が進む要因だ。

高松市は従来、線引きをしていたが2004年に線引きを廃止したところ、郊外の田園地帯などで宅地化が進み、市街地が拡散される恐れがあることから廃止前の「市街化調整区域」に、自由にものが建てられないよう「特定用途制限地域」の指定をしたという

こうした点で小野寺先生が例に挙げられたのが伊賀市と名張市だ。
隣接する市同士だが、伊賀市は線引きがされておりある程度中心市街地が形成されたが、名張市は線引きがされず、至る所で山を切り開き団地が次々と造られていった。

名張市はこうした団地の高齢化による空き家問題や公共交通の問題、また周辺に造った学校などの統廃合問題などが起きていると聞いている。
確かに人口を増やすという点では「未線引き」が効果をもたらしたが、高齢化や人口減少社会が進めばそれが行政にとって大きな悩みとなる。

このように都市計画は長期に見なければならない問題だというのがよくわかる。
もう一つ、参考になったのが高松市の「市街化調整区域」地域での「特定用途制限地域」の見直しだ。
高松市は従来、線引きをしていたが2004年に線引きを廃止したところ、郊外の田園地帯などで宅地化が進み、市街地が拡散される恐れがあることから廃止前の「市街化調整区域」に、自由にものが建てられないよう「特定用途制限地域」の指定をしたという。

亀山市が今、取り組むべき課題はこの「特定用途制限地域」ではないかと言ってきたものとしては非常に参考になる話だった。

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