活動日誌−服部こうき

【18.03.18】三重短期大学の出前講座で憲法を学ぶ 亀山九条の会・憲法カフェ主催

三宅先生は、憲法について大学で教えるように、「憲法が守ろうとしているものは何か」と問い、人間らしく生きていく上で必要不可欠な「自由」−基本的人権の保障だと言う

年度末になるとなぜか気忙しい。
3月末での退職や4月1日の人事異動、3月議会の終盤などいつもの月末とは違う忙しさだ。

昨日は亀山九条の会・憲法カフェ主催で「三重短期大学出前講座」があり、憲法学が専門の三宅裕一郎先生の講演を聴いた。
テーマは『「憲法改正」について考える』だ。
一時間半という長丁場の講演だったが、何十年ぶりかに大学生に戻ったようで頭に心地良い刺激をもらった感じだ。
会場の野村コミュニティセンターの集会室は、用意した椅子と机がほぼ埋まった。

三宅先生は、憲法について大学で教えるように、「憲法が守ろうとしているものは何か」と問い、人間らしく生きていく上で必要不可欠な「自由」−基本的人権の保障だと言う。

憲法は国民の自由を守るために国家権力を縛るものだから、縛られる側は憲法を尊重し、擁護する義務があり、国民は権力を縛る側だから憲法を変える必要があれば、それを改正しようとするのは当然ということではないか

次に「憲法を守らなければならないのは誰か」と問い、基本的人権の保障という目的を達成するために、国家権力にブレーキをかける法だと言い、言い換えれば国家が憲法を守らなければならないことを意味するという(権力制限規範)。

憲法99条には、天皇、国務大臣、国会議員、裁判官その他の「公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」とあり、安倍首相も当然、この中に含まれ、今のように声高に憲法改正を唱えることはこの憲法に違反する行為だ。

つまり、憲法は国民の自由を守るために国家権力を縛るものだから、縛られる側は憲法を尊重し、擁護する義務があり、国民は権力を縛る側だから憲法を変える必要があれば、それを改正しようとするのは当然のことではないか(今の憲法改正の議論は、縛れる側からの動きで、縛る側からの動きではないところがおかしい)。

この日学んだことは、憲法が全体として基本的人権の保障を守るために、権力が勝手なことをしないように縛ることや最もひどい人権侵害が起こる戦争を防ぐために、憲法9条があることを再認識できたことだ

このあと憲法9条の位置づけで、基本的人権の大前提としての「平和」の確保に触れた。
つまり、最もひどい人権の侵害が戦争であり、平和であることが基本的人権を守る大前提になるということだ(戦争が行われている国や地域では基本的人権などまるで保障されない)。

憲法の前文に、「平和のうちに生存する権利を有する」とあるのは、憲法の基本にある人間の「自由」を守り、基本的人権を保障するためには、平和でなければならず、それを憲法で規定したのが憲法9条だということだ。

その後今、自民党内で議論されている「自衛隊を憲法に書き加える」ことについても解説された。

この日学んだことは、憲法が全体として基本的人権を保障するために、権力が勝手なことをしないように縛ることや、最もひどい人権侵害が起こる戦争を防ぐために、憲法9条があることを再認識できたことだ。

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