活動日誌−服部こうき

【18.02.28】駅周辺整備事業 これまでの説明とプロポーザルで提案されたものが全く別物に

今回の提案は、昨年1年間市が説明してきたものとあまりにも違い、いわば別物とも言えるものになっている

思い出して欲しい。
昨年の3月議会でそれまで地域の権利者などの意見を入れた2ブロックの再開発事業の概要が示され、それ以降夏頃まで市民への説明会や市広報で説明をしてきた。
この1年間、市民からは様々な意見が出されたが、その中でどの意見を取り入れかなどは未だに明らかにされていない(御幸橋を当面、残すとしたことぐらいか)。

ところが年末になって準備会がプロポーザルを行い、東畑建築事務所のみの参加で業者が決定され、そこで提案された案が来年度予算案で行う事業の前提になっている。
この提案は、単に一業者のものに過ぎずそれまでの議論が反映されたのかどうかわからない。
今回の提案は昨年1年間、市が説明してきたものとあまりにも違い、いわば別物とも言えるものになっている。

今回は、駐車場とマンションの建物を別々にして、主な駐車場(図書館などの利用者用90台)が地下になり、マンションの居住者用などは図書館スペース部分の1階で30台となっている

まず、駅に降り立った時に目に入る再開発ビルの外観だが、当初は4階建てのコンクリートの固まりのような建物で、市民から亀山らしさが感じられないという批判が多かった。
それが今回の提案では、2階建てでしかも「町屋形式」を採用した和風の建物に大きく変わっている。

次に目につくのが、駐車場。
当初は5階建ての立体駐車場(120台)があり、その上にさらに5階建てのマンションが建てられ、配管ピットも含めれば11階建ての高層建築物だった。
それが今回は、駐車場とマンションを別々にして、主な駐車場(図書館などの利用者用90台)が地下になり、マンションの居住者用などは図書館スペース部分の1階で30台となっている。
その駐車場だが、出入口が御幸橋に沿って走る一方通行(旧国道1号線から駅へ向かう方向)の道路になっており、利便性が悪い。

そしてマンションは、1階5室で4階建て(20戸)が図書館スペース部分の3〜6階になっている(権利床と保留床の区分は不明)。

これほど一業者の提案で計画が大きく変わるような事業は市民の声は無視されたようなもので、このまま進めるならもう一度、市民説明会からやり直すべきだ

これだけでも大きな違いだが、その他にもこの1年間、さんざん議論してきた再開発ビルに入る保留床(当初の計画では、メディカルモール「整形外科、小児科、内科」と商業店舗としての保留床があり、これを処分することで建設費に充てる)が、大きく変わった。
いつの間にかメディカルモールがなくなっている。
あれほど地域の権利者の要望だからといっていたのに・・・。
それにこの計画は、10年以上かかって権利者の意見を積み上げてきたものだからと重みがあると言ってきたのに・・・。

また、商業店舗のスペースはあるが、これが保留床なのかどうかは不明だ。

第1種市街地再開発事業は、狭い土地に高層の建物を建ててその部分に「保留床」(建設資金に充てる)を生み出し、それを処分することで成り立つ事業だ。

今回のように低層で、保留床も市が購入する図書館部分(13億円)ぐらいしか見当たらない計画では第1種市街地再開発事業とする意味がない。

ここまで見てきたが、これほど一業者の提案で計画が大きく変わるような事業は地元の権利者や市民の声は無視されたようなもので、このまま進めるならもう一度、市民説明会からやり直すべきだ。

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