活動日誌−服部こうき
【17.11.23】今回の機構改革も前回同様、これまでの検証も示さず提案されている 反省をしないのが櫻井市長流のやり方か？
まずはこれまでの組織・機構の検証を行い、それをまず示した上で次の提案に入るべきだ
先日、機構改革（案）のことを書いたが、過去の議会での質疑や答弁を調べていると問題点が浮かび上がる。
今回の「平成３０年度 組織・機構の再編にかかる基本方針」では、これまでの部・室制についてに触れた部分は、「一定の成果はありました。」とあるが、具体的に「一定の成果」とは何を指すのか明らかにされていない。
また、「一方で、室において、業務を推進するためのリーダー的な職が明確でないことや、業務の中でマネジメント能力を養成する機会が失われているという課題も見受けられました。」とあるが、これはおかしい（理由は後で述べる）。
基本方針の３〜４行ほどこれまでの検証のような文があるが、これでは検証とはいえない。
まずはこれまでの組織・機構の検証を行い、それをまず示した上で次の提案に入るべきだ。
自分達がそういう組織にしておいて「リーダー的な職が明確でない」とか「マネジメント能力を養成する機会が失われている」等というのはどういう神経なのか
今回の部・課・グループという三層体制にすることについて、市の説明では「マネジメント能力を養成する機会が失われているという課題」があることを述べている。
しかし、部・室制にした理由は組織をフラットにしスピーディな意思決定ができるようにするために導入された。
当然、フラットにすれば室長以外はすべて一般職員（いわゆるヒラ職員）となった。
自分達がそういう組織にしておいて「リーダー的な職が明確でない」とか「マネジメント能力を養成する機会が失われている」等というのはどういう神経なのか。
部・室制の失敗部分はきちんと認めるべきだろう。
「反省なきものに進歩なし」といわれるが、櫻井市長は何かにつけ反省、検証が嫌いなようだ
もう一つ、今回の機構改革（案）の特徴は、５つの局長がなくなったことだ。
この局長という制度は、平成２４年１２月議会で提案されたが、いくつかの問題点を指摘し、最終的に反対した。
当時の討論では、同じ部長級の給料でありながら部長と局長では職務の内容が大きく異なる点を指摘し、�｜亙�公務員法の「職員の給与は、その職務と責任に応ずるものでなければならない。」という職務給の原則があり、これに反するものだということ、��部・室制を一部改正して以降、３年間の検証、総括がされずに提案されていること、�Ｊ顕修鮟纏襪垢襪箸靴覆�ら図書館や歴史博物館を室から格下げしていることを指摘し反対した。
この局長制について平成２５年３月議会で当時の総務部長は、「特に重要かつ多種多様な分掌事務を担う部には、部内に局長を配置することによります２層での管理体制ということで、横断的、よりきめ細やかな組織運営が可能になるというふうに認識をいたしております。」と大変な期待を述べているが、それをなぜなくすのかきちんと説明をすべきだ。
「朝令暮改」（朝出した命令が夕方には改められるという意味で、命令や法律・方針が 一貫せず、頻繁に変更されること）では困る。
「反省なきものに進歩なし」といわれるが、櫻井市長は何かにつけ反省、検証が嫌いなようだ。
