活動日誌−服部こうき
【17.09.15】図書館の駅前移転は自らつくった「公共施設等総合管理計画」と矛盾することを指摘されても市長は説得力のある答弁ができない
今回はこの計画に書いてある内容を読み上げながら、矛盾点を指摘した
たとえ話だが、ダイエットをしなければ健康が維持できないので時間をかけて取り組むという人が、今は一時的に体重が増えても後々にダイエットするから大丈夫と言って体重が増えることを平気でやるだろうか。
答えはノーだ。
いずれやるにしても、スタート時点で体重が少ない方がいいに決まっている。
１３日の総務委員会で、櫻井議員の要求で市長を呼び（委員会の一般質問の時は要請があった時だけ市長は出席する）市の「公共施設等総合管理計画」について質すことになったので私も質問をした。
本会議の一般質問で図書館問題を取り上げた時にもこの「公共施設等総合管理計画」との矛盾を質した。
今回はこの計画に書いてある内容を読み上げながら、矛盾点を指摘した。
建て替え（更新）する場合に示されている８つの手法のどれにも今回の移転、新築は当てはまらない
まず基本方針の３に「施設総量の削減」というのがあり、（３）で「総量規制内での施設整備」というのがある。
内容は、「中長期的な視点に立ち、原則として総量規制の範囲を超えるような新規整備は行わないものとします。」というものだ。
この「総量削減」については、（２）で「公共施設等の更新（建て替えなど）を行う場合、次ページの施設総量削減の手法を選択し、実施します」となっており、その手法には�―弧鷁宗↓∧９膕宗↓Ｅ祥僉↓ぐ貮�利用停止、�デ兒漾↓μ唄峪楡澆陵�用、��民間活力の活用、�┨�域化があげられている。
ところが今回の図書館を駅前に移転、新築し、今の図書館を中央公民館として再利用するというのはこの総量規制に反している。
また、建て替え（更新）する場合に示されている８つの手法のどれにも今回の移転、新築は当てはまらない。
「基本方針の具現化に向けた実施方針」では、「施設の更新にあたっては、原則として目標耐用年数を迎えた施設から順に行うこととします。」とあり、耐用年数が残り１５年もある図書館より耐用年数を過ぎた施設はいくつかの保育所などいくつもある
再開発ビルを再開発組合が建ててそこに図書館が入るので、手法の�Δ鉢Г量唄岾萢僂�当てはまるように見えるが、よく読むともともとあった民間施設を利用、活用することや直営から民営化することを指しており、わざわざ新たに民間の施設をつくってその中に入ることは入っていない。
１００歩譲って、民間施設の利用にあたるとすれば、その前提として民間施設移った後、現在の建物を壊して総量を規制することになり、やはりこの解釈も無理がある。
市長はあれこれ答弁したが、十分に計画を熟知していないのか全く説得力のないものだった。
さらに、「基本方針の具現化に向けた実施方針」では、「施設の更新にあたっては、原則として目標耐用年数を迎えた施設から順に行うこととします。」とあり、耐用年数が残り１５年もある図書館より耐用年数を過ぎた施設はいくつかの保育所などいくつもある。
都市計画もそうだが、これも実際に進めようとしていることと自らつくった計画が合わない実例だ
この指摘に市長は、「原則と書いてある」と答弁したが、確かにそう書いてある。
ただ、その後に「ただし、他施設との統廃合、劣化状況、更新時期の平準化など」と「原則として」と書いたのは、例外があることを示している。
しかし、図書館の移転はこの例外のどれにも当てはまらない。
この点も質したが、市長からこの例外のどれに当たるかのかという明確な答弁はなかった。
私は一般質問でも触れたが、この計画を全面的に支持し推進せよという立場ではない。
この計画の中には、納得できないものも多く含まれているからだ。
しかし、市長は自らがつくった計画であり、図書館の移転がこの計画と矛盾していたり、計画から説明できないものではあってはならない。
都市計画もそうだが、これも実際に進めようとしていることと自らつくった計画が合わない実例だ。
