活動日誌−服部こうき

【17.06.19】教育長の答弁「亀山駅前は要件に見合っている」は駅前移転ありきの結論にするためだ

規模を決めないと位置が決まらないし、位置を決めないと規模が決まらない

今朝の朝刊に安倍内閣支持率が10ポイント下落したことが報じられている。
その中で注目したのが支持すると答えた人のうちで、「他に適当な人がいないから」が約半数いることだ。
これは安倍内閣支持というより不支持に近いが、他に変わりがいないからという消極的な理由であり、この内閣支持率のもろさを現している。

さて、話は14日の一般質問での服部教育長の答弁についてだ。
答弁の中で基本構想の中間案では、「図書館の候補地として亀山駅前は要件に見合っている」と述べたが、これは大いに疑問だ。
なぜなら中間案では図書館の規模と位置をセットで論議していないからだ。
規模を決めないと位置が決まらないし、位置を決めないと規模が決まらない。

現在地の評価は高いが、理由は緑が多く静かで落ち着いた環境やまわりに歴史博物館や公園などの施設があることだ

つまり、総合教育会議の会議録で明らかになったように教育委員の人達は、図書館本体だけでなく、中間案にある附帯施設(必置の施設・機能が4項目と期待できる施設・機能が5項目)も含めた図書館を求めている。
しかし、駅前の再開発ビルにこれらがすべて収まるのか、また収めるために計画より何階増やさないといけないのか、さらに階数を増やさないとすれば中間案の何をどこまで削るのかが全く検討されていないということだ。
規模と位置とをセットで検討しないとこういうことになる。
こんな基本的なことが検討されていないのに、「亀山駅前は要件に見合っている」とはよく言えたものだと呆れる。

現在地の評価は高いが、理由は緑が多く、静かで落ち着いた環境やまわりに歴史博物館や公園などの施設があることだ。

議会の市の答弁で、駅前への移転のデメリットとして「静かな環境からにぎわいの場へ移ること」をあげたが、まさにこの点を重視した中間案にすれば「駅前は要件に見合っていない」と結論づけなければならず、やはり「駅前ありき」の中間案だと言わざるを得ない

ところがこの肝心な場所(位置)に関することが中間案では、「5,そのほか」の「(1)位置など」でしか取り上げられておらず、「静かな読書活動にふさわしい周辺環境」ということについては、「附帯する施設」の「期待できる施設・機能」のところで取り上げられているに過ぎない。
この項では、「読書活動を展開するためには、日常のけん騒を離れた静けさと、心落ち着ける緑豊かな空間が図書館周辺一帯に担保されていることが必要」と書いている。

これだけ重要な場所についての「要件」が附帯施設の「必置」ではなく、「できれば」程度の「期待できる施設・機能」にあがっているのは、駅前移転ありきの方向性に支障になるからだ。
議会の市の答弁で、駅前への移転のデメリットとして「静かな環境からにぎわいの場へ移ること」をあげたが、まさにこの点を重視した中間案にすれば「駅前は要件に見合っていない」と結論づけなければならず、やはり「駅前ありき」の中間案だと言わざるを得ない。

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